朝のNHKニュースで熱中症警戒情報の気温上位に連日ランクインしている津軽地方ですが、晴れてると自転車に乗りたくなるのがサイクリストのサガ。
ついついだらだらロングライドになってしまって熱中症になったお話。
弘前⇔高山稲荷神社
高山稲荷神社は弘前市からはおよそ50km、五所川原市の旧車力地区にあります。何度か自転車でいってますし、貧脚の私でも2時間程度で着ける距離なので、「朝早く出て昼前に帰ってこれるかな」くらいの気持ちでルートを引いてました。
森田村(現つがる市)の方においしいソフトクリーム屋さんがあると聞いてましたので、そこへの最短距離でルートを引いたのがよろしくなかったですね。どうよろしく無かったのか、それは後述。
行きはよいよい
津軽富士見湖
4時半に自宅を出発して、6時に鶴田町の廻堰大溜池へ寄り道。微風追い風で気温も低く、走りやすいコンディションでした。なかなか快調。
高山稲荷神社
神社の手前に12%くらいの急坂の上に展望台があるんですが、前来たときは上り始めで挫折。今回は岩木山スカイラインHC用にセットアップしたフロント34T+リア32T乙女セッティングだから登れる!
チェスボロー号という船が難破した時の慰霊の展望台らしいです。冥福をいのりつつ海でテンアゲ。
海も眺め、神社でご祈祷してもらって大満足でした。あとはソフト食べて帰るだけです。
帰りは怖い
メロンロード
この時点で9時くらい、気温は30℃。まぁまだ運動できる気温です。ソフトクリーム屋さんまでの最短距離は、鰺ヶ沢町まで南に一直線に伸びるメロンロード。
ここを20km走って峠を越えればソフト屋さん、1時間ちょいの予定でした。
誤算1:逆風オールバック
この地帯は風力発電の電力ファームになっているんですが、まぁそれだけ風が強いエリアってことですね。横風を予想していましたが実際は結構強い向かい風、それも熱風。この区間の通過に2時間ほどかかってしまいました。
誤算2:自販機がない
弘前市には車でも自転車でも普段よく通ってるアップルロードっていう広域農道があるんですが、ちらほらとりんごの直売所がありまして、自販機も併設されてる事が多いので補給には苦労しないんですよね。
メロンロードにもメロン・スイカの直売所は数カ所あるので補給できるだろうな、って考えてたんですが、なんとどの直売所にも自販機がない。
結果的に無補給で炎天下を2時間走ることになってしまい、ここでかなりのスリップダメージが入ったように感じます。
誤算3:熱中症の予兆に気づけなかった
メロンロードをなんとか抜けて、やまなみロードへ。やっと見つけた自販機で水を2本とスポドリ1本を買って、水はかぶってスポドリで水分補給……のはずが、たまたまダイドーのクエン酸増量スポドリしか売っていなくて、一口飲んで吐きそうになりました。
脱水気味の胃腸には味が濃すぎたのかと思ってましたが、あとから考えてみるとこの時点で中程度の熱中症の症状「吐き気・嘔吐」が出てたのかもしれません。
スポドリは結局捨てて、水だけで凌ぐことに。塩分が補給できなかったのが痛手でした。
誤算4:猛暑は山も猛暑
なんとかソフトクリーム屋さんへたどり着き、アイスコーヒーがけのソフトクリームをオーダー。
こちらのソフト屋さんはテイクアウト限定で、日差しを避けて食べれるスペースはありません。酷暑の中、どんどん溶けるソフト。ハイスピードで食べていきます。噂通りおいしいし、体の芯から冷えて心地よいことこの上なかったです。もっと大量に食べて、もっと冷やしておけばよかったかもです。
すでに12時をまわり、日差しがキツくなってきましたのでなるべく日陰を走りたいと思い、最短距離のやまなみロードを通って帰ることにしましたが……。この時間になると日陰も日向も関係なく暑い。そして上り区間が多い分、速度が出ない。ということは受ける風も少ないので、体感温度は平地の方が低かったかもしれません。
めまい
登っているうちに立ちくらみみたいな視界になったので一旦降車。座って休んでも立ちくらみが収まらなくて、「あ、これ熱中症だ」とやっと気づきました。手頃な塩分としてウェアに析出した塩を舐めるという、極限状態でしかやらないような対処法でなんとか回復。
その後コンビニまで自走してクーラーの効いた店内飲食ブースでICEBOXをかじって事なきを得ました。マジ死ぬかと思った。
今回の反省点
- コンビニがないルートは通らない
- 上りは涼しい時間に
- 水しか無いときのために塩を持つ(←重要)
- プラン段階で無理しない(←超重要)
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