2022年夏、東北北部は悪天候続きであまり外出ができず、地図を見てウズウズするひが続きました。マップを眺めていたら能代市に老舗羊羹専門店との文字が目に入り速攻でマップにピンを立てました。秋めいてきて天候にも恵まれて来ましたので、能代まで自走200kmの旅の記録です。
県境 矢立峠まで
本日は弘前市運動公園から朝6時スタート。弘前市から秋田方面へはあまりルートの選択肢が多くなく、国道7号を南下するか深浦町経由で日本海を南下する2択です。日本海ルートは距離2倍・獲得標高3倍のスパルタンコースですので、無難にR7を南下します。
朝は20℃を下回ってまして、自転車ではやや肌寒い季節。
秋田に入るとしばらくコンビニがないので碇ヶ関のローソンで補給。スタートから2時間ほどで秋田県入りしました。
長走風穴に寄り道
車だといつもスルーしちゃうんですけど、走りながら暑くなってきたところへ「4.9℃」の表示に惹かれて、長走風穴館へ寄り道しちゃいます。
風穴自体は全国いろんなところにあると思いますが、こちらは風穴の冷風を利用して種子の保管庫にしているんだそう。じっとり汗ばんだ体に5℃の風は、正直寒い。30秒でヒエヒエでしたので早々に先を目指します。
大館、コンビニ少ないような……
私の場合は補給やトイレ休憩はほとんどコンビニです。自販機だと小銭がめんどくさい&重いのと、ゴミ箱があるとも限らないので。事前に調べてはいましたが、コンビニが少ないというよりも国道沿いにないな、という印象。町中には集中してあるんですけどね。
そして大館から先もロードサイドは結構まばら。急に便意が来たらと思うと不安な距離です。津軽だと田んぼの中のコンビニとかザラにあるんですが、もしかして逆に津軽が多すぎるのか……?
足湯で足止め
大太鼓の展示がある道の駅たかのす、普段は大太鼓の展示館は有料なんですが「9月末まで入場無料」に惹かれて寄り道。太鼓を見ようと思ったんですけど、視界の端には無料の足湯。
足湯、ついつい長居しちゃいますね。危険。足湯でゆっくりしちゃいましたので、大太鼓はまた今度。何しに寄ったんだっけ。
秋田の道路、複雑すぎ問題
秋田県北部は高速道路の建設真っ最中で、いたるところでトンネルや橋梁などの大型工事が行われていました。たしか私が免許取り立ての学生の頃から工事してたと思いますので、かれこれ20年以上ですか……。
大館北ICは、なんか見たことない標識でした。
いずれ高速道路に転用されるのかなという「高速っぽいけど国道7号」な区間が何箇所かあり、あまり自転車向きじゃない道路も多かったですね。きみまち阪公園周辺は歩行者用トンネルがあった旧道は通行止め。新しいトンネルへ誘導されましたが、幅も狭く長く、照明も少なくて怖かったです。
あまり褒められた行為ではないんですけど、復路では通行止めを無視して旧道を通りました。
ここまでチンタラ寄り道し過ぎでしたので、きみまち阪公園のフォトジェニックスポットはスルーして道の駅で済ませました。
おもうまい店でカロリー補給
夏にテレビでみたコスパ最強の店「かあちゃん」に寄りました。
入店はちょうど12時、混んでるかと思いましたが平日だったためか待たずにすぐ座れました。一番人気らしい唐揚げ定食をいただきます。
ボリュームがすごい。もも肉2枚分くらいのが山盛りで500円、家で作っても肉代だけで赤字なのでは……?ありがたいですけど、持続可能なビジネスで頑張ってほしいなとも思い、ちょっともやもや。
お味は少ししょっぱめかなと思いますが、チャリだとありがたいくらいの塩気でした。
目的地 熊谷長栄堂へ到着~
「かあちゃん」から7号線をすこし引き返し、米代川沿いを走る県道64号に切り替えてのんびり走っていきます。田んぼ続きで長めが良いかと思ってましたが風が強く、思うように進みませんね。日差しを遮るものもないので暑さもなかなかで、これは計画ミスだったかも。
帰りも自走の予定ですので無理のないペースで。予定の2時間遅れで目的地の熊谷長栄堂さんへ到着。
見るからに老舗とわかる佇まい、趣ありまくりです。地方で羊羹専門で続けてらっしゃるのはなかなかすごいことなんじゃないかと思います。
お店の方とお話してて、「地方発送もやってますからね~」って言われましたが、まぁ確かに隣県から羊羹買いにチャリで来るってかなり酔狂ですよね。
再エネの街 能代
失礼ながら能代市、結構大きい街だなと感じました。面積のことではなく道路の整い具合や商店街の長さなど、かつては秋田県北の商業の中心地だったのだろうなと忍ばれる雰囲気。下町風情のある街並みなのに道路がめちゃくちゃ広いのが印象的でした。
スマホもデジカメも電池が切れてしまって写真なしなんですが、能代は再生可能エネルギーに力を入れているようで、海沿いには洋上風力発電が並び、国道沿いに地上10mくらいある巨大なソーラーパネルが立つなど、かなり再エネ寄りなのかなと感じました。そんな街で電池切れってどんな皮肉……。
郊外は開発が進んでいましたが、中心街は空きテナントがかなり目立つ状態でした。再エネで復興がんばってもらいたいです。
復路
ドトールでシェイク一杯で1時間粘らせてもらい、ライトとスマホを最低限の充電して再出発。復路は7号線をガシガシ行きます。9月ともなると日が短く、自分の走る影の長さをみて秋を感じます。だんだんと肌寒くなりますな。
大館に差し掛かると17時30分。ちょっと道路が混んできましたので、夕食兼休憩で比内鶏の親子丼が食べれるお店に寄ろうかなと思ったら
_人人人人人_
> 定休日 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
しょうがない。しょうがない……。この店は前に来たときも臨時休業だったんです。ほんと縁がないとしか言いようがない。
比内地鶏ののぼりが出ていた居酒屋、「とりさん」へフラッと立ち寄りました。
せっかくなので地場のものをと思い、比内地鶏の焼き鳥と、ホルモン焼きそばを注文。
やっぱり比内鶏は脂身にくさみがなくてほんと美味しいですな。無限に食える。ていうかビールほしいけどダメ絶対。
このお店はワニとかダチョウとか変わった串焼きメニューもあって気になりましたが、今日は長居できないから早々にお会計です。いずれまた来ます。
闇夜を走る
食事と補給食の補充を終えて19時。夜の峠越えは初めてではないですが、やっぱ怖いです。心霊とかじゃなく自動車と野生動物ですね……。特に大館から碇ヶ関間は街灯もなく、両側が鬱蒼とした林の区間もあります。
余裕こいてるように見えても、「ここでライトの電池が切れたら……。」そんな思いが巡ってしまいます。休憩中もマメにヘッドランプは消しますが、それもそれで自動車から見えなそう。
モバイルバッテリーを忘れたことが、ここでボディブローのように効いてきます。この時点でまだ20時なんですけどね。夜の山はやっぱ怖い。
夜の下りは速い(寒い)
矢立峠を越えて青森県入り。碇ヶ関から大鰐までも、ほぼ車通りはゼロでした。車道をゆうゆうと使えるので、40kpmくらいでガンガン下ります。気温は22℃、このくらいの気温だと下りは上着が必要だなと改めて感じました。(忘れた)
運動公園近くの交差点まで到着して21時過ぎ。15時間ほどのゆっくりライドになっちゃいました。
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