ご無沙汰してます。
動画の方は家族のゴタゴタや仕事のゴタゴタでちょっとお休みしてますが、その間、ストレス太りしちゃいまして。血圧やら高脂血症やら尿酸値やらがやばくなって、フィットネス優先でひたすら自転車漕いでました。
「やるからにはなにか目標を…」と思って、岩木山スカイラインを自転車で登るイベント「チャレンジヒルクライム岩木山」はマシントラブルで3km地点でリタイヤ🫠
まぁ結果はあれでしたけどね、それに向けてちゃんとしたトレーニングしようと思って使い始めた「Intervals.icu」っていうアプリを翻訳した話です。
Intervals.icu
そもそもこれがなんのアプリかというと、「トレーニングの記録をグラフ化したり、トレーニングの予定を立てる事ができるアプリ」です。WebアプリなのでブラウザさえあればWinでもMacでもAndroidでもiOSでも、多分RaspberryPiとかでも使用できます。
Zwiftみたいなトレーニングそのものをするアプリではなく、あくまで
- 記録を見て
- 現状を把握して
- トレーニング組んで
っていう、オフバイクで使うツールです。
利用するには最低限で
- Stravaアカウント(無料会員でOK)
- サイクルコンピューター(StravaにアップできればなんでもOK)
- 心拍計(パワメがあるならなくてもOK)
これだけ。有ったほうがよりデータがとれて楽しいのは
- ケイデンスセンサー
- パワーメーター
- パワー計測可能な室内トレーナー
パワメは私も持ってませんけど、ローラー台がパワメ対応なのでそちらで計測してます。何かしらの機器で心拍数とパワーを同時に計測できたデータから「推定FTP」っていうのを出してくれますので、心拍計だけでも揃えると良さげです。
XOSSとかの中華シリーズならサイコン+心拍計で1万円くらいで揃うんでないでしょうか。
何が便利なのか
自転車ガチ勢大好きパワートレーニングでは、トレーニングのスコアを数値化して管理します。例えば現在のトレーニング量の目安だったり、疲労の蓄積状況だったり、得意なパワー帯≒速度帯だったり。
私のようなエンジョイ勢では、こんなデータ使わないなぁ…と思ってたんですけどね。
たとえばツーリング目的で「ここまで行ってみたいな」というのが、現状のフィットネスレベルから見て可能かどうか、っていうのが推測できちゃうんですよ。見てもらった方が速いかなって思うのでこちら
「7月の連休で八幡平アスピーテラインを通って盛岡に行きたいな」と計画してます。往復自走のつもりでRideWithGPSでコースを作って、距離と予想心拍数を入れてプランしてみました。上のグラフの赤丸がついてる部分の”フォーム”って欄を見ると、赤色の高リスクゾーンに入ってますね。これ、ものすごく簡単に言うと「あんたの体力じゃ無理じゃね?」という意味です。
気合とか根性で乗り越えられなくもないですけど、「帰りは輪行もしやすいルートに変更しようかな」とか、計画段階で便利に使えます。
ちなみに無料でここまで使用可能です。ちなみに有料版ではStravaアクティビティが3ヶ月以上過去のデータもすべて取り込みが可能になります(月4ドル)。
ナンデ?翻訳ナンデ?
これだけ便利なツールなんですけど、Stravaみたいには一般的じゃなくないですか?
多分一番の理由としてこのアプリ、日本語非対応だったんですよ。それだけの理由で広まらないのはもったいない。
無いものは作れば良い、ということでGithubで公開されている翻訳用ファイルの全文を翻訳しまして、先日正式採用されました。ゆるポタ勢には運動生理学の単語は馴染みがなくて大変でしたが、訳しながら学びながらという感じで楽しめました。
Intervals.icuの翻訳で悩んだところ
注意点というほど大げさな内容でもないんですけど……。
パワトレの原点である、「パワートレーニングバイブル」で使われているトレーニングの強度を表す単語が平易なものに置き換えられています。同じくトレーニングのトラッキングアプリであるTrainerRoadなどでは正式名の略称の方、StravaやIntervals.icuでは通称のほうが使われていて、この辺の用語の使い方は結構混沌としてる感じですね。
正式名 | 通称 |
TSS | トレーニング負荷(Load) |
CTL | フィットネス(Fitness) |
ATL | ファティーグ(Fatigue) |
TSB | フォーム(Form) |
対応は上記の通りです。アプリによっては計算法が異なる可能性もありますが、Intervals.icuのものはコーガン博士の計算式によるものみたいです。翻訳時に英語のままにしようかと悩みましたが、カタカナ表記で統一しています。
EXTREMEのニュアンス
これ難しいですね。体調の欄では「最悪」の値ですが、モチベーションの欄では「最高」の値にEXTREMEが使われてます。「ヤバい」もなんか違う気がしますし、微妙に対訳がないっていう……。
活用してもらえると嬉しいです
開発も結構盛んで、結構な頻度で新機能が追加されてます。
登録者が増えても私はボランティア翻訳ですのでなにもインセンティブは無いんですけど……。今伸び悩んでるガチ勢の人とか、エンジョイ勢でも、もっと遠くまで行けるようになりたいとか峠をもっと楽に越えられるようになりたいとか、ちょっとでも向上心持ってる人には超おすすめです。
Intervals.icuは幅広いアスリート向けでもあるようで、ランニングやスイミング、ロッククライミングなどもアクティビティで選択できます。自転車関連はある程度用語にも馴染みがあるんですが、それ以外はさっぱりなので、あんまり訳のチェックが出来てません。誤訳や解釈違いなどがありましたらTwitterにでも連絡くれれば修正対応します。
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