後輪がかなり減ってきたので何気なくいつものタイヤを注文しようと思ったら、普段から使っているタイヤ IRC Jetty Plusが10年ぶりにフルリニューアルするとのこと。まだ市場には出回っていないようなので、予約注文しました。

この記事は購入前に書いたものです。　購入後のインプレは→こちら

今回予約注文したのは今履いているのと同サイズの700x25c。届き次第インプレしたいと思いますが、着予定が11月下旬なので積雪で路上は試せない可能性も。

とりあえずJettyPlusがどんなタイヤかまとめておきます。

Jetty Plus ってどんなタイヤ？

Jetty Plusは位置づけ的には街乗り用タイヤです。公式サイトのカテゴリでも「Urban」に入ってますね。幅広いサイズ＆カラーラインナップで、20インチ小径車・クロス＆ロードで使用できる、ドレスアップ目的で使う人が多いタイヤです。アメサイドがあるのでクラシックなバイクにもピッタリ。

意外とどこでも走れる

ロードガチ勢はコンチネンタルGP5000とかのしなやかで高グリップなレース用タイヤを好みますが、ツーリングや街乗りだと路肩や歩道を走らざるをえないときも結構あります。しなやかなタイヤだと荒れた路面ではサイドカットパンクの恐怖感がありますが、Jetty Plusは「やや硬め」なので、クラックしたアスファルトでもズンズンいけちゃいます（尻にもズンズン来ますけど）。

3年履いて砂利道も含めていろんなところを走りましたが、サイドカットでのパンクは無しでした。この安心感こそがこのタイヤの一番の魅力だと思ってます。

ガチツーリング用みたいな耐パンクタイヤではないので、ガラス片とかにはあまり強くないです。路肩を走るときはキラキラには注意。

Jetty、そこそこ走る

先に上げたGP5000と同じくらいの重量なので、意外と軽く踏むだけでスーッと進めるタイヤです。上りには強いですね。

タイヤの中央部分は比較的柔らかいコンパウンドゴムが使われています。700x25c・体重100kg+車重10kg・平地50km/hからフルブレーキングで軽くスキッドする程度なので、まぁまぁグリップしてる方ではないかと思います。一方でケーシングが硬めなので、カーブで車体を大きく傾けるような状況ではグリップ力がけっこう下がるのは感じました。

ようするに50km/h以上出すような設計のタイヤではない、ということかも。

わりとすぐ減る

ここはデメリットなんですけど、柔らかいセンター部分が結構な勢いで減ります。峠道100kmくらいを走ると、リアは目に見えて減ってるのがわかります。体重重すぎ問題もありますけど、2000kmくらいでリアは台形になっちゃうので交換時期です。フロントは私の乗り方だと倍くらい使えてますね。

Jettyは安い（重要）

上述の通りすぐ減るんですけど、安いから履き替えに抵抗ないんですよね。売れ筋で少し高めのアメサイドで1本2500円前後、あまり人気ないっぽいホワイトやブルーは2000円切ったりしてます。

JettyPlusは2023のリニューアルでどう変わる？

そんな感じで「安いけどそこそこ走るし見た目もいい」という初心者御用達でロングセラーなJettyPlusなんですけれど、2023年の9月にリニューアルのお知らせが出ていました。私も買い替えで検索するまで知らなかった。

ちょっと画像を比べて見てもらうとわかるかと思うんですけれど、別モノですね。

旧型
新型 IRC公式サイトより

見た目が全然ちがう！

ちなみにリニューアルは700cサイズモデルのみだそうで、小径車用20インチは現行のままなんだそうです。

トレッドパターンが大幅変更

見た目の一番の変化はトレッドパターンですね。これまでのヤスリ目＋杉目から、スリック＋D型溝。トレッドパターンだけ見るとGP5000のパク……いやなんでもないです。

ハイグレードタイヤの技術が使われるらしい

IRCではロードレース用最高グレードのタイヤとしてAspiteProという製品も出しています。そちらの開発で培った技術が新型Jettyにも投入されているとのことなんですけれど、「どの部分がどう」というのは今のところ非公開な模様。

転がり抵抗は10％削減、グリップ力は22％向上、耐摩耗性は3.7倍向上、重量は最大で（25Cのレッド、ブルーで比較）約20%削減している

https://ircbike.jp/product-list/urban/jetty-plus/

かなりのスペック向上を謳っているので、全体にコンパウンドやケーシングも変わっているのかもしれませんね。

出来ればタイヤのハメやすさは現行品くらいだとうれしいんですけどね。アスピーテめちゃくちゃ硬いらしいので……。

サイズバリエーションの変更

23cがなくなって32cと35cが追加。23c愛好家にはご愁傷様です。私も25cなので明日は我が身……。

35cっていうとランドナーとかママチャリでよく使われる太さですけど、公称315gなので、かなり軽い方かなと思います。かつて前サスのみのMTBに乗っていたときにIRCのLovers Soulっていう極太セミスリックを履いていたんですけど、あれはフワッフワでした。やっぱ太いと乗り心地はすごいイイんですよね。（調べたらLovers Soulは幅2.25インチなので57mmくらい）

太くても遅いってことはなくて、むしろ快適性が上がって距離は走れていた記憶があります。20km先の釣り場まで毎週末往復してました。マイチャリは40cまでいけるので、25cでいい感じだったら雪解けの頃に35cも試してみたいですね。