そろそろサイコン欲しいなと思って購入したCYCPLUS M2、使い始めて4ヶ月が経ちました。角型が多いGPSサイコンのなかでは珍しい、円形でちょっとおしゃれなこの機種、センサー接続やStrava連携などして使い倒してますのでちょっとレビュー。

中華サイコン CYCPLUS M2

基本スペック

  • GPSログ
  • Ant+、Bluetooth接続対応
  • パワーメーター対応
  • ナビは無し
  • 1400km分の走行データを保存できる

お値段は結構変動してますが、2022/9/16時点ではAmazonで5,180円でした。

付属品

Amazonでは一時期、片アーム状のマウントが付属したみたいなんですが、私が買ったときはゴムバンド留めのマウントだけが付属してました。これはこれでガッチリ固定できて不安感がなくて良いですね。

私の場合はスレッドコラムに短い方のゴムバンドで装着し、視界のど真ん中で見やすくて気に入ってます。ゴムバンドがどのくらい持つのかすこし心配していましたが、通勤で使用して直射日光が当たる会社の駐輪場へ丸一日駐輪することも多いですが、今のところ劣化・ヘタリは出ていない模様です。

マウント方式はガーミン互換なので、RecMountなど選択肢はいっぱいあると思います。充電はUSB Type-C、3時間ほどで満充電いけます。データの抜き出しは後述の専用アプリ経由のみで、USBケーブルをPCに接続しても認識はしてくれませんでした。残念。

使い心地

視認性

表示項目などはモノクロで位置固定ですが、白色7セグ液晶は昼夜問わず安定の見やすさです。速度、気温、走行時間、走行距離、現在時刻がデフォルトで表示されます。気温は本体自体の温度を測っているようで、晴天だとモリモリ上がって45℃とかになりますのでほぼ無意味ですね。

センサー不使用時は表示の下の方に空間が空いてますが、各種センサーをペアリングするとケイデンス、心拍数、パワーが表示されます。

しかしこのランクの商品を買う人でパワメ使ってる人っているんでしょうかね……。

バックライトのオンオフが出来ますけど、反転液晶の弱点でオフにすると昼でもほぼ見えないです。電池残量を気にする時以外はつけっぱなしですが、それでも結構バッテリは持ちます。14時間つけっぱなしでも切れませんでした。

操作性

操作ボタンは4つ。左上に電源オン/記録開始ボタン、左下にLAPボタン/記録終了ボタン。通常利用では、ほぼこの2つしか使いません。ちょっとボタンが硬いのと、押したときのクリック感が弱い感じが。押されてるかどうかわかりにくいんですが、本体中心に向かって、サイコンごとわしづかみにする感じで押すとちゃんと押せます。感覚を掴むまでは押し損ねることが結構ありました。

左上ボタンを押すと起動、もう一度押すとライド記録開始。更に押すとライド一時停止、長押しで電源オフです。

「ライド状態のまま電源オフ」というのは出来ません。電源オフ時に保存されてしまいます。1本のライドログにしたいときは一時停止で止めておくか、後からStravaやGPXエディタなどで合体するしかないです。

左下ボタンは押すとLAP、長押しで記録終了・保存。前述の通り電源オフでも保存されますが、スマホ同期のためにまたONし直すのも面倒ですので、ココを長押ししてライド終了→アプリ起動して同期→電源オフ がルーチンになってます。めんどくさいですけど、通勤ライド程度ならまぁ1分程度です。

右上ボタンは表示の切り替え。現在値・今回のライドの平均値・最大値が切り替えで表示されます。斜度も表示されますが、下りなのに17%とか出てることもしばしば。校正する機能も無いので温度同様まったくあてにならないです。帰ってからStravaとかRidewithGPSとかで確認する感じですね。

右上ボタン長押しでセンサーのペアリングなどができる設定モードになります。「C4」の標準時設定は購入時は北京時間になってますので、日本時間の9に設定し直すのがマストです。

「C2」でセンサーのペアリング、「C3」でタイヤ周長の設定。タイヤ周長はスピードセンサーをペアリングしていない場合はGPSの移動距離から計測してくれますので設定不要です。設定できる項目もそんなに多くないですので、初回設定したらあとは使わないかも。

右下ボタンはバックライトのOn/Off切り替え。

バッテリー持ち

長距離を走りたい勢としてはこれがいちばん気になるところでした。

購入してから2回、200km程度のライドをしています。2回とも15時間以上つけっぱなしでバッテリ残量表示は3本のままでした。ライド記録中でも動きがないとスリープ状態になるんですが、休憩中のスリープが節電に効いてるのかもしれませんね。

参考までに、ライド終了して電源つけたまま一晩忘れていた翌朝で残量表示2本でした。

旅目的のライドだとそんなにサイコンガン見することも少ないと思いますので、バックライトオフにしたらまる2日くらいいけそうな雰囲気です。

アプリはXOSSと共通

中華サイコンで一番有名と思われるXOSS、CYCPLUS M2も同じアプリでデータのやり取りをします。同期モードにすると機種が選べますが、そのなかにしっかりCYCPLUS M2が出てます。

データの受信はライドの距離によって大幅に変わりますが、前述の200kmでも5分はかからずに受信出来たと思います。

アプリの出来としてはまぁ普通……?ほかのサイコン使ったことがないので比較出来ないですが、Stravaに自動アップしたり、FIT形式で書き出しが出来ます。GPXで出せればもっと良かったんだけどなー。

書き出しやStrava連携なしでも、XOSSアプリ単体で走行履歴が見れます。

3Dの鳥瞰動画も作成できますけど、使ったのは数回ですね。この機能は別に要らないかな。

2022年10月追記:XOSSアプリが更新されて使い勝手が良くなりました。過去にペアリング済みの機器はアプリを起動したら自動接続・自動同期してくれます。

サイコン vs スマホアプリ

非ガチ勢では「スマホアプリのサイコンで充分、ナビもあるし」って人も多いんじゃないかと思いますけど……。自転車の振動ってスマホにはかなり悪影響あるので、振動がモロに伝わるハンドルマウントはよろしくないみたいです(レンズの手ブレ補正機構が壊れて、ズームエフェクトかかりっぱなしみたいになる)。

スマホ壊れるのは困るけど速度はチラチラ見たい、それならやっぱりサイコン一択なんですよ。

かといってGARMINとかBrytonとかだと、エントリモデルでも2万円くらいします。お小遣い制のマケグミ・サラリマンにはぽんと出せる金額でもないので、中華サイコン、アリだと思います。

デメリットを挙げるなら……

使ったこと無いけどおそらくGARMINならこうじゃないんだろうな、って思うところはいくつかあります。

  • 電源ONからGPS信号を掴むまでに5分以上かかる時がある
  • トンネルに入るとGPX上でワープw
  • 温度計がハチャメチャ
    • 本体内部センサーで測っているので、日光で+10℃とかになる
  • 斜度がハチャメチャ
    • GPSの地図上で計測しているので、精度の問題で唐突に30%とかになる
  • Strava連携すると、全部自動アップロードされてしまう
  • Strava連携解除すると手動でFITファイルをアップロードしないといけない

Strava連携関係がちょっと惜しいというか。自動ではアップしないけど、ボタンひとつでstravaへアップ、とかあっても良かったなと思います。あと個人的にはパワーメーターの接続は不要で、物理斜度センサーが付いてたらもっと良かったなと思います。

サイコン使ってよかったなと思ったこと

不満はゼロではないにせよ、このくらいの機能でもホビーユースなら必要十分と感じます。なにより記録を取ると、前より遠くに行ってみようとかチャレンジする気持ちが強くなりますよね。記録を取ることで自分の脚の成長が可視化されて、モチベ維持にはかなり効果的でした。アプリ起動してライド記録して終わったらStravaに転送して……とかだと多分めんどくさくなって記録しなくなってたと思います。

自転車に基本つけっぱなしで、スイッチポンでほぼ自動で記録が残せるのが強い。

Googleマップのアクティビティ記録はもっと自動ですけど、あちらは信号などの停止時間は加味してくれないので、表示されている時速では比較できなくて、速いのか遅いのかわからないんですよね。

心拍センサーを買い足すきっかけにもなり、エクササイズとしてもロングライドのペース維持としても、質が高い乗り方ができるようになったと思います。

サイコンライフを楽しむために

前述してますが、GPSサイコンの便利さと魅力を引き出してくれる、Ant+のセンサーも同時購入をオススメします。ケイデンス・心拍は「乗り方が間違っていないかどうか」の指標になります。レース志向じゃない人こそ、もっと楽に・もっと遠くまで行ける乗り方を身につけるために、サイコンとセンサーはガチオススメです。

Bluetoothでもいいんですけど、Ant+の方が接続性も良く、電池も長持ちします。