自転車を買ったときの目標は、「自走で太平洋まで行きたい」でした。それが案外はやく叶ってしまった話。2022年6月のライド記録です。
自転車を買ったときの目標は、「自走で太平洋まで行きたい」でした。それが案外はやく叶ってしまった話。2022年6月のライド記録です。
そもそもなんで八戸を目指したのか
青森県は3つのエリアに分かれていて、それぞれ文化も言葉も違うのが特徴です。青森県外の方には理解しにくいところかもしれませんが、実のところ津軽の人間にとって八戸市って「ほぼ外国」なんです。高速バスでアクセスが良い東京・仙台・盛岡のほうが馴染みがあるレベルで、八戸↔弘前って交流ないんですよね。
仕事でたまに車で行くようにはなりましたけど、高速や有料道路使っても3時間かかる場所です。出張前に、少しでも楽に・速く行けるルートはないものか……とGoogleマップで見てるときにたまたま見つけちゃったんですよ。
「日本一標高が低い場所」へ
八戸キャニオンhttps://visithachinohe.com/spot/hachinohe_canyon/
これに釘付けになってしまいました。行ってみたいけど実質階上町だし、いつも日帰り強行出張で時間もありませんので、出張がてらの旅行では時間が取れそうもない。いつも名物も名所も素通りなんです。
マップで計測してみると約150km、10時間くらいか。
「じゃぁ自転車で行くか。」
自転車中毒者のサガです。
1日目
家事を済ませてから荷造りを始めて、8:30出発。
青森市までは何度か自転車で行ってるのでそれほど苦もなくスイスイと。今回初めてのルートですが空港前の有料道路を通っていきます。
登りとしてはまぁそれなりのルートでしょうか、斜度はありますが細かいアップダウンはないので心拍も脚も負担は少なかったように感じます。舗装もキレイですしオススメです。
浅虫を通過し、平内町を抜けると自転車未体験ゾーンです。
国道4号、自転車にはおすすめしない
一桁国道だし、交通量は多くても路面はいいだろうと思っていた国道4号が、思いのほか荒れまくっていました。路側帯は狭くて砂利がつもり、車道も大きく深いひび割れもかなり多く危険でした。写真撮る余裕がなくてGoogleストリートビューですけどこんな感じ。
野辺地から先はここまではひどくありませんでした。迂回路として少し登りになっちゃいますが、山側を並行して走ってる道路がありました。今度行く機会があったらこっちを通るか、野辺地まで輪行ワープもアリかなと思いました。
野辺地でお昼ごはん
ガタガタ酷道でメンタルと手首にダメージを負いながら野辺地へ到着。野辺地町もこれまで素通りしたことしかなく、町中は初めて入りました。イメージしてたよりずっとステキ。
時間は13時を回っていましたので、大急ぎで目当てのお店へ向かいます。
野辺地そばの名店 そば屋さいとう
表通りから1本入った場所で飲食店っぽくない外観、3回素通りしてしまいましたが無事入店。
内装も飲食店というより実家感あります。オフシーズンの6月の平日でしたが、お客さんは他にも数組おられました。野菜天ざるを注文しワクワクで待ちます。
そもそも野辺地がそばどころだということ自体しらなかったんですけど、ほんとに美味しかったです。甘さ控えめのつゆが蕎麦の香りを邪魔せず、喉越しはなめらかでした。天ぷらも歯ざわりのよいジャストな揚げ加減で大満足でした。
七戸町で道に迷う
英気も養いましたので、改めて八戸へ向かいます。野辺地から七戸町までの間は天間林の峠があります。さっきは酷かった国道4号も、この区間は森の中の快走路。あまり天候は良くなかったので先を急ぎつつ、道の駅しちのへで休憩をします。
ソフトクリームでも食べようかと思ったら
「機械の故障のためお休みします」
えぇ……。しょうがないので飲み物だけ補給して走り出そうかと思ったらグローブが片方無い。落としたかなあと思い道の駅の回りを1周まわり探しましたがどこにもありませんでした。失意のまま走り出しましたが、この道の駅は1周どこからでも出れるようになってまして、気が付かずに八甲田山の方に向かって出てしまいました。
この時点では全然気づいてませんでした。行けども行けども追い越し車も対向車も来ない。なんかおかしいぞ???と思ったところで「黒石・八甲田」の標識を見て方向転換。霧の幻想的な牧場風景はキレイでした。
1時間ほど迷子でタイムロスしてしまったので、あとは国道をひたすら南下します。小雨もパラついてきたため少しペースアップし、3時間ほどノンストップで走りました。写真を撮る余裕はなかったですが、十和田は道路もよくアップダウンもすくなく、走りやすかったです。
お宿&八戸飯
本格的に降り出した19:30頃にお宿へ到着。
この日の宿泊は「スーパーホテル八戸天然温泉」。コロナ対策の県民割を利用しましたので、県民割クーポン+ホテル独自のお食事クーポンが付いて実質0円という驚異のコスパでした。
温泉つきにはあまりこだわりはなかったんですけど、脚を伸ばして入浴できるのはすごい良かったです。そして繁華街に近いのもポイント高いですね、あんまり歩きたくなかったので。
駐輪場は無いホテルでしたが、裏手の軒下に置かせてもらいました。軒がそんなに出てないのでガンガン濡れてましたけどね。
1日目の走行記録はこんな感じです。頑張った。
夜のお楽しみ
拙いながら調べた中で、八戸の名物である前沖サバの専門店があるとの情報をもとに六日町へ。
サバの駅
お通し以外は全部サバ。どれも美味しかったのですが、サバの漬け丼がともかく美味かったです。シメてないサバってこんな柔らかいのかってびっくりでした。
2回めなら漬け丼オンリーで腹いっぱい食べたいですね。
Bar GALLO(ガージョ)
腹は満たされましたのでちょっとオシャンティなお店へ。
杢の無垢材テーブルしゅごい……。イケメンマスターとお話しながら美味しいお酒をいただきました。いっぱい飲みたかったけど、明日もチャリなので程々で。また来ます。
2日目
朝食バイキングでせんべい汁が出てるのはさすが八戸ですね。鯖節っぽい出汁でした。糖質多めを意識してパンをいっぱいいただいて、8時でチェックアウト。目的地の八戸キャニオンを目指します。
昨日グローブを無くした右手の、骨の芯にダメージを感じたので、ワークマンに立ち寄ってグローブを買います。無いよりずっとマシ。
念願の八戸キャニオン
この八戸キャニオン、露天掘りの石切場がどんどん掘られていって日本最低標高になっているんだそう。石切場ってくらいですので結構な山奥です。10%近い斜面もありましたが、ホテルから1時間ほどで到着。切り出した石灰岩の粉末で路面が真っ白。
がっかり天気/(^o^)\
霧の向こうにほんのり見えてますね、重機でゴリゴリ運んでる音が聞こえます。
階上町へ降りて太平洋へ
下りながらも霧、また霧。登りのときは心地よいくらいでしたが、下りは体感温度的には寒かったです。まぁ仕方ない。
道中で実業団っぽい集団とすれ違いました。鬼速かった(小並。
そしてついに太平洋へ。
電車や車じゃないと行けないと思ってたところも、時間をかければ行ける。ほんと自転車ってすごいなって改めて感じました。有名な種差海岸も見てみたいので、海岸線沿いに北上します。
種差海岸をひた走る
県道〇〇号ってふだそんな意識してないんですけど、1号ってここだったんですね。記念にパチリ。この辺から種差海岸と呼ばれるエリアに入っているようです。
旧日本軍の監視塔を居抜きで展望台にしているんだそうで、眺めは抜群です。ほんと、晴れた日にまた来たい。
種差海岸の北端にある葦毛崎展望台は、なんていうか飛行石がラピュタの方角を指し示してくれそうなビジュアル。国内にこんなところあったなんて、しかも同県内だったなんて。
蕪嶋神社でうみねこに癒やされる
この時点で40km走行くらいだったんですが、写真を撮りながらのストップ・アンド・ゴーだったので、走り始めて4時間以上経ってました。平均時速10km。
蕪嶋神社へも寄り道します。テレビニュースで、火事で消失したのが最近再建できたというのを聞いてました。
写真を撮るために歩道に一旦停めてますけど、うみねこのフンがすごいので、近くの道の駅的な施設に屋根付き駐輪場があるので、そちらに停めたほうが安全です。参道の階段手前にはボランティアが設置してくれた無料の傘があります。ありがたや。
ちょうどうみねこの繁殖期だったようで、神社の階段にひながいっぱい!
サメ好きにはたまらない 鮫駅
八戸には「鮫」っていう地名があるんです。駅名も「鮫」。
んで駅前にはこんなモニュメントが。
鮫の中は空洞になってまして、顔出し撮影とか頭から食べられてる写真とかが撮れます。
ゴーゴーカレーでフィニッシュ
ホテルのクーポン券が1000円余ってましたので、朔日町にできたゴーゴーカレーで消費します。ゴーゴーカレーも弘前にはないですからね、せっかくなんで。
写真撮るのをすっかり忘れてましたが、八戸のソウルフード、むつ食品のお好みフライを仕入れて、電車で弘前まで。
お疲れさまでした。
2日目ライドの記録はこちら。
そもそもなんで八戸を目指したのか
青森県は3つのエリアに分かれていて、それぞれ文化も言葉も違うのが特徴です。青森県外の方には理解しにくいところかもしれませんが、実のところ津軽の人間にとって八戸市って「ほぼ外国」なんです。高速バスでアクセスが良い東京・仙台・盛岡のほうが馴染みがあるレベルで、八戸↔弘前って交流ないんですよね。
仕事でたまに車で行くようにはなりましたけど、高速や有料道路使っても3時間かかる場所です。出張前に、少しでも楽に・速く行けるルートはないものか……とGoogleマップで見てるときにたまたま見つけちゃったんですよ。
「日本一標高が低い場所」へ
八戸キャニオンhttps://visithachinohe.com/spot/hachinohe_canyon/
これに釘付けになってしまいました。行ってみたいけど実質階上町だし、いつも日帰り強行出張で時間もありませんので、出張がてらの旅行では時間が取れそうもない。いつも名物も名所も素通りなんです。
マップで計測してみると約150km、10時間くらいか。
「じゃぁ自転車で行くか。」
自転車中毒者のサガです。
1日目
家事を済ませてから荷造りを始めて、8:30出発。
青森市までは何度か自転車で行ってるのでそれほど苦もなくスイスイと。今回初めてのルートですが空港前の有料道路を通っていきます。
登りとしてはまぁそれなりのルートでしょうか、斜度はありますが細かいアップダウンはないので心拍も脚も負担は少なかったように感じます。舗装もキレイですしオススメです。
浅虫を通過し、平内町を抜けると自転車未体験ゾーンです。
国道4号、自転車にはおすすめしない
一桁国道だし、交通量は多くても路面はいいだろうと思っていた国道4号が、思いのほか荒れまくっていました。路側帯は狭くて砂利がつもり、車道も大きく深いひび割れもかなり多く危険でした。写真撮る余裕がなくてGoogleストリートビューですけどこんな感じ。
野辺地から先はここまではひどくありませんでした。迂回路として少し登りになっちゃいますが、山側を並行して走ってる道路がありました。今度行く機会があったらこっちを通るか、野辺地まで輪行ワープもアリかなと思いました。
野辺地でお昼ごはん
ガタガタ酷道でメンタルと手首にダメージを負いながら野辺地へ到着。野辺地町もこれまで素通りしたことしかなく、町中は初めて入りました。イメージしてたよりずっとステキ。
時間は13時を回っていましたので、大急ぎで目当てのお店へ向かいます。
野辺地そばの名店 そば屋さいとう
表通りから1本入った場所で飲食店っぽくない外観、3回素通りしてしまいましたが無事入店。
内装も飲食店というより実家感あります。オフシーズンの6月の平日でしたが、お客さんは他にも数組おられました。野菜天ざるを注文しワクワクで待ちます。
そもそも野辺地がそばどころだということ自体しらなかったんですけど、ほんとに美味しかったです。甘さ控えめのつゆが蕎麦の香りを邪魔せず、喉越しはなめらかでした。天ぷらも歯ざわりのよいジャストな揚げ加減で大満足でした。
七戸町で道に迷う
英気も養いましたので、改めて八戸へ向かいます。野辺地から七戸町までの間は天間林の峠があります。さっきは酷かった国道4号も、この区間は森の中の快走路。あまり天候は良くなかったので先を急ぎつつ、道の駅しちのへで休憩をします。
ソフトクリームでも食べようかと思ったら
「機械の故障のためお休みします」
えぇ……。しょうがないので飲み物だけ補給して走り出そうかと思ったらグローブが片方無い。落としたかなあと思い道の駅の回りを1周まわり探しましたがどこにもありませんでした。失意のまま走り出しましたが、この道の駅は1周どこからでも出れるようになってまして、気が付かずに八甲田山の方に向かって出てしまいました。
この時点では全然気づいてませんでした。行けども行けども追い越し車も対向車も来ない。なんかおかしいぞ???と思ったところで「黒石・八甲田」の標識を見て方向転換。霧の幻想的な牧場風景はキレイでした。
1時間ほど迷子でタイムロスしてしまったので、あとは国道をひたすら南下します。小雨もパラついてきたため少しペースアップし、3時間ほどノンストップで走りました。写真を撮る余裕はなかったですが、十和田は道路もよくアップダウンもすくなく、走りやすかったです。
お宿&八戸飯
本格的に降り出した19:30頃にお宿へ到着。
この日の宿泊は「スーパーホテル八戸天然温泉」。コロナ対策の県民割を利用しましたので、県民割クーポン+ホテル独自のお食事クーポンが付いて実質0円という驚異のコスパでした。
温泉つきにはあまりこだわりはなかったんですけど、脚を伸ばして入浴できるのはすごい良かったです。そして繁華街に近いのもポイント高いですね、あんまり歩きたくなかったので。
駐輪場は無いホテルでしたが、裏手の軒下に置かせてもらいました。軒がそんなに出てないのでガンガン濡れてましたけどね。
1日目の走行記録はこんな感じです。頑張った。
夜のお楽しみ
拙いながら調べた中で、八戸の名物である前沖サバの専門店があるとの情報をもとに六日町へ。
サバの駅
お通し以外は全部サバ。どれも美味しかったのですが、サバの漬け丼がともかく美味かったです。シメてないサバってこんな柔らかいのかってびっくりでした。
2回めなら漬け丼オンリーで腹いっぱい食べたいですね。
Bar GALLO(ガージョ)
腹は満たされましたのでちょっとオシャンティなお店へ。
杢の無垢材テーブルしゅごい……。イケメンマスターとお話しながら美味しいお酒をいただきました。いっぱい飲みたかったけど、明日もチャリなので程々で。また来ます。
2日目
朝食バイキングでせんべい汁が出てるのはさすが八戸ですね。鯖節っぽい出汁でした。糖質多めを意識してパンをいっぱいいただいて、8時でチェックアウト。目的地の八戸キャニオンを目指します。
昨日グローブを無くした右手の、骨の芯にダメージを感じたので、ワークマンに立ち寄ってグローブを買います。無いよりずっとマシ。
念願の八戸キャニオン
この八戸キャニオン、露天掘りの石切場がどんどん掘られていって日本最低標高になっているんだそう。石切場ってくらいですので結構な山奥です。10%近い斜面もありましたが、ホテルから1時間ほどで到着。切り出した石灰岩の粉末で路面が真っ白。
がっかり天気/(^o^)\
霧の向こうにほんのり見えてますね、重機でゴリゴリ運んでる音が聞こえます。
階上町へ降りて太平洋へ
下りながらも霧、また霧。登りのときは心地よいくらいでしたが、下りは体感温度的には寒かったです。まぁ仕方ない。
道中で実業団っぽい集団とすれ違いました。鬼速かった(小並。
そしてついに太平洋へ。
電車や車じゃないと行けないと思ってたところも、時間をかければ行ける。ほんと自転車ってすごいなって改めて感じました。有名な種差海岸も見てみたいので、海岸線沿いに北上します。
種差海岸をひた走る
県道〇〇号ってふだそんな意識してないんですけど、1号ってここだったんですね。記念にパチリ。この辺から種差海岸と呼ばれるエリアに入っているようです。
旧日本軍の監視塔を居抜きで展望台にしているんだそうで、眺めは抜群です。ほんと、晴れた日にまた来たい。
種差海岸の北端にある葦毛崎展望台は、なんていうか飛行石がラピュタの方角を指し示してくれそうなビジュアル。国内にこんなところあったなんて、しかも同県内だったなんて。
蕪嶋神社でうみねこに癒やされる
この時点で40km走行くらいだったんですが、写真を撮りながらのストップ・アンド・ゴーだったので、走り始めて4時間以上経ってました。平均時速10km。
蕪嶋神社へも寄り道します。テレビニュースで、火事で消失したのが最近再建できたというのを聞いてました。
写真を撮るために歩道に一旦停めてますけど、うみねこのフンがすごいので、近くの道の駅的な施設に屋根付き駐輪場があるので、そちらに停めたほうが安全です。参道の階段手前にはボランティアが設置してくれた無料の傘があります。ありがたや。
ちょうどうみねこの繁殖期だったようで、神社の階段にひながいっぱい!
サメ好きにはたまらない 鮫駅
八戸には「鮫」っていう地名があるんです。駅名も「鮫」。
んで駅前にはこんなモニュメントが。
鮫の中は空洞になってまして、顔出し撮影とか頭から食べられてる写真とかが撮れます。
ゴーゴーカレーでフィニッシュ
ホテルのクーポン券が1000円余ってましたので、朔日町にできたゴーゴーカレーで消費します。ゴーゴーカレーも弘前にはないですからね、せっかくなんで。
写真撮るのをすっかり忘れてましたが、八戸のソウルフード、むつ食品のお好みフライを仕入れて、電車で弘前まで。
お疲れさまでした。
2日目ライドの記録はこちら。
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